既設構造物の安定度、耐久性及び耐震性などについて、再評価を実施するケースが増えています。
また、既設構造物が施工の障害となることから、非破壊で既設構造物の規模を把握しなければならないこともあります。
このような場合の調査方法にはいくつかありますが、本調査方法は、以下の要領で構造物の根入れ震度などを調査します。
- 対象構造物(杭など)の近傍位置にボーリング孔を削孔し、ボーリング孔に受振器を挿入する。
- 構造物の地上部をハンマーなどで打撃して振動を計測します。
- 構造物と地盤の伝播速度の違いによって生じる、震度―伝達時間曲線の折れ点などから、構造物の根入れの深さや形状などを評価します。
- 構造物と反対側の地盤を打撃する振動計測も実施することで、上記の評価制度の向上を図ります。
調査フローチャート
調査概念図
作業手順
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1.構造物の近傍位置にボーリング孔を削孔します。
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2.保孔用の塩ビ管を挿入します。塩ビ管と孔壁の間に、必要に応じ砂を充填します。
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3.受振ゾンデを挿入し、測定に応じて深度を調節します。
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4.構造物の地上部をハンマーなどで叩き、弾性波を入射します。
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5.反対側の地盤を叩いて振動計測し、評価精度の向上を図ります。
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6.ゾンデの深度を変えながら、弾性波の到達時間を測定します。
なんでもインフォ2002年12月号「土壌汚染対策法について」.pdfもご覧ください。
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