人と車の共存でにぎわいを目指した道路計画
「くらしのみちゾーン構想」に登録された商店街おける道路概略設計業務をご紹介します。
計画にあたって、社会実験やワークショップを実施し、地域住民の要望を収集しました。その結果、歩道と車道の間に人と車が共存できる「兼用ゾーン」を設け、沿道ににぎわいを取り戻そうと考えました。
これによって、ユニバーサルデザインに適応する歩道と大型車相当の車両がすれ違いできる車道幅員を確保し、さらに、荷降ろしやバスの停留スペースを創出できました。
兼用ゾーンの利用形態は、「くらしのみち」の観点から歩行者や自転車が優先的に利用するものと位置づけますが、車のすれ違いスペース、荷捌きスペースやバスの停留スペースとしても利用が可能となるため、利用者全てが『ゆずりあい』の気持ちを持って利用することがにより、その機能を安全かつ十分に活用できるものです。
技術的特長
- 「くらしのみち」の観点から歩行者歩行者・自転車を優先とした安全で快適な道路空間構築を目的とした計画
- 人と車が共用する「兼用ゾーン」の設置、にぎわいの回復
- 電線類地中化及び融雪施設の検討
- 車両の速度抑制を目的とした狭窄部と植栽の設置