UAV

無人飛行機(Unmanned Aerial Vehicle)の略で、人間が搭乗しない航空機のことを指します。近年UAVをあらわす言葉としてドローンとも呼ばれています。
大きさは、手のひらサイズの小さなものから、実物の航空機サイズの大きなものまで幅広くあり、形状も、一般的な飛行機のような固定翼タイプやプロペラ付きのヘリコプターのようなタイプがあります 。
- 4ローター小型機
- 4ローター中型機
- UAVの飛行にあたり、操縦者の他、1名以上の補助者を就けることで、業務の安全を図っています。
安定性・操縦のし易さから、ヘリコプターの一種で、複数の回転翼のあるマルチコプタータイプが主流となっています。
主な特徴
- カメラを搭載し、短時間で広範囲の撮影が可能
- 無人航空機の為、危険箇所への立入りの必要がなく、安全に調査が可能
UAV(ドローン)の急速な普及により、これまでは大手の航測会社しか出来なかった航空測量などの空間計測技術を地場企業でも取り入れることが可能になりました。撮影した画像も、写真測量の空間計測技術により、フルカラー3次元点群データ、正射投影した写真(簡易オルソ画像)にすることが出来ます。
- UAV撮影画像から作成した点群ファイル
- 点群から作成したオルソ画像
そして、この3次元点群データを利用して3次元の地形モデルを作成し、出来あがったモデルは距離の計測はもちろん設計への活用も可能です。
また、土木建設分野では「ICT*1」「CIM*2」の普及推進か行われてきました。さらに国土交通省より建設現場の生産性向上を目的とし、測量・設計、施工、管理に至る全プロセスで3次元データを利用する「i-Construction」の導入が発表されました。
そういった面でもUAVは今後重要な要素を担っていくものと思われます。
*1 ICT・・・Information and Communication Technologyの略で情報通信技術のこと。
*2 CIM・・・Construction Information Modelingの略で、建築分野で導入されていたBIMに対する土木分野への造語。調査設計段階からの3次元モデルの導入し、施工や維持管理まで連携させ効率化や品質向上を目的としている。
参考URL:http://www.mlit.go.jp/tec/it/pdf/cimnogaiyou.pdf