小構造物計画の地盤許容支持力確認方法
なんでもインフォ2005年11月号
土木構造物を計画する際、どの程度の構造物規模であれば詳細な地盤調査を実施するかについて、明確な基準が無い状況で現在に至っております。
「委託業務共通仕様書(設計業務等編)」では「小構造物」設計の対象として、「原則として応力計算を必要とせず標準設計図集等から設計できるもので、石積またはブロック積擁壁、コンクリート擁壁(高さ2m未満)、管渠、側溝・・・・等」が示されており、一般的にはこの程度の規模の構造物では、計画時に詳細な地盤調査を実施することは少ないのが現状です。
しかし、地盤が予想以上に軟弱であったり地盤の強度が不足していると、施工が困難となったり、供用後の構造物に有害な沈下や変形が生じて構造物の機能が損なわれることがあります。そのため、こうした「小構造物」の計画において、地耐力を適切に確認しているかどうかを指摘されるケースも少なくありません。
一方で、全ての小構造物に対してボーリング調査を実施することは現実的では無いと考えられ、必要最小限の調査を実施する必要があります。
そこで今回は、簡易的な調査によって地盤の許容支持力を確認する方法をご紹介致します。
なんでもインフォ2005年11月号 小構造物計画の地盤許容支持力確認方法