ドローンの飛行に関して(なんでもインフォ)
なんでもインフォ202306 画像クリックで原稿PDFをご覧いただけます
はじめに
皆さんドローンを飛ばしたことはありますか。弊社ではドローンによる測量や写真撮影を行っており、通常業務や災害業務等に活用しています。
ドローンを飛行させる際、飛行場所や飛行方法にどのような制限があるか、どのような飛行訓練が必要かご存知でしょうか。例えば、人口集中地域の上空を飛行させる場合には、事前に国土交通大臣の許可を取る必要があり、その飛行許可申請を行う項目の1つに10時間以上の飛行実績が求められます。
そこで今回は、飛行の許可が必要となる空域と飛行方法、10時間以上の飛行訓練に関する内容について説明します。
飛行の許可が必要な空域と飛行方法について1)
ドローンを飛ばす際に、知っておくべき飛行の許可が必要となる空域と飛行方法、必要な許可や承認について以下のような条件があります。適切な許可・承認を取得せずに飛行させる等した場合は、懲役又は罰金に科せられますので、注意して下さい。
♦飛行の許可が必要となる空域♦
①空港等の周辺の空域
②緊急用務空域
③地表又は水面から150m以上の高さの空域
④人口集中地区の上空
♦飛行空域を問わず順守する飛行の方法♦
①アルコール又は薬物等の影響下で飛行させないこと
②飛行前確認を行うこと
③航空機又は他の無人航空機との衝突を予防するよう飛行させること
④他人に迷惑を及ぼすような方法で飛行させないこと
♦承認が必要となる飛行の方法♦
①夜間での飛行
②目視外での飛行
③人又は物件と距離を確保できない飛行
④催し場所上空での飛行
⑤危険物の輸送
⑥物件の投下
飛行させようとする空域や飛行方法により、航空法
に基づいた事前の許可・承認を適切に受けるだけで
なく、関係法令及び地方公共団体が定める条例等も
遵守し飛行させることが必要です。
飛行訓練の内容について2)
飛行の許可が必要な空域における飛行許可や、飛行方法の承認を取得するためには、十分な経験を有する者の監督の下、100g以上の機体で10時間以上の飛行実績が申請に必要となります。飛行訓練の内容は表1、表2に示す内容の通りです。また、飛行訓練を行う際は、飛行記録を付ける必要があります。
飛行訓練の場所は、申請がいらない飛行場所を自分で探す(河川敷等)、ドローン専用飛行場で行う、ドローンスクールを受講する等があります。その時の状況に応じて、場所を決めて下さい。
おわりに
ドローンを飛行させる際は、法的罰則を受けないよう、適切な申請を行うことが大切です。頻繁に情報が更新されていますので、飛行させる際には国土交通省のHPより最新の情報を確認下さい。安心安全にドローンを飛ばすための参考になればと思います。