代表挨拶(2024年1月吉日)
~建設DXの核となるBIM/CIMに挑む!~
私ども株式会社昭和土木設計は、1981年の営業開始以来、40年余にわたって地域を拠点とした建設コンサルタントとして、土木の原点である「さまざまな制約や困難を克服し、暮らしを豊かに」を念頭に置き、道路・橋梁・トンネル、河川・砂防等の公共インフラの整備・維持管理に関する調査・計画・設計に携わってきたところでございます。
また、2014年からは業界に先駆けて3次元設計への取り組みを進め、2015年には、国土交通省の重要施策である「i-Construction」の主旨に呼応し、建設工程の全体最適化を図るため、業務へのBIM/CIMの実装に挑んできたところです。
国土交通省は2023年度から、建設現場における生産性向上などの環境改善を図るため、BIM/CIMの本格運用に向けて動き出しました。この実現には現場と設計の不整合の最小化が不可欠であり、BIM/CIMを基本とした3次元データ等の利活用による設計の精緻化が必要となります。
各種構造物モデルと地形・地質モデルを統合したモデルは、「3次元完成形可視化モデル」と称しており、画面上で完成形の仮想施工・仮想制作といったイメージとして設計表現することができます。こうした取り組みによって、事前に細部の不整合等の抽出・修正が可能であり、フロントローディングが有効に機能し、生産性向上につながります。
また、これらのデータは設計・施工工程でXR(クロスリアリティ:VR・ARなどの総称)技術により現地での再現が可能になります。
私どもは建設コンサルタントに課せられた使命を再認識し、土木設計の基幹技術にくわえBIM/CIM関連の応用技術の開発を推進し、「技術信頼で記憶される企業」を目標にして社会に貢献してまいる所存です。
2024年1月1日
代表取締役 村上功
技術士(建設・総合監理部門)