橋梁マネジメントシステム(BMS)について
なんでもインフォ 2003年12月号
国内の橋梁建設は、昭和30年代から数が増え始め、昭和50年前後にピークを迎えています(下図参照)。初期に建設された橋梁は50歳、ピーク時期に建設された橋梁は30歳前後ということになります。
一方、橋梁の寿命は一般的に50年と言われています。つまり、昭和30年代に建設された橋は、そろそろ寿命を迎えていますし、今後、寿命を迎える橋梁の数は増加してゆきます。下図から見ると、これからの20年間に寿命を迎える橋梁は、既存橋梁の約4割にも達します。
これらの、寿命を迎えた橋梁全てを架け替えるとなると、膨大な予算が集中的に必要になります。しかし、予算には限りがあるため、全ての橋梁に手をかけるわけにはいかないのが現実と考えられます。
そこで、できるだけ予算の集中を避け、全体投資額を抑えられるように戦略的な橋梁の維持管理を実現するための道具として、橋梁マネジメントシステム(BMS、Bridge Management System)が考えられています。