道路土工 盛土工指針(平成22年度版)の紹介
なんでもインフォ 2010年6月号
わが国は、急峻な地形や軟弱地盤上へ道路を建設せざるを得ない場合が多く、また、降雨・降雪・地震等による自然災害が多いため、これらに起因して、盛土の変状や崩壊などの被害が発生する事例が多くあります。
このような盛土をはじめとする道路のり面・自然斜面の災害を防止し、これらの安定を図るための指針として昭和54年に「道路土工-のり面・斜面安定工指針」が発刊され、以後昭和61年、平成11年に改訂が行われました。
しかし、近年の土工技術のめざましい技術開発の進歩により、新技術を導入しやすい環境整備や、学会や関連機関等における基準やマニュアル類の整備等、道路土工指針全体の技術水準の向上に伴う対応が必要となっていました。
そこで、道路土工の体系を踏まえたより利用しやすい指針とするため、道路土工要綱を含む土工指針の全体的な改訂を行い、新たな枠組みとして、盛土工に関する知識や技術の十分な理解を図ることを目的とした「道路土工-盛土工指針」が作成されました。
今回のなんでもインフォは、この「道路土工-盛土工指針」の内容について触れてみたいと思います。